2016年3月24日木曜日

iMacの写真app(Photos)のあれこれレビュー

OSXがYosemite から写真app(Photos)になった。
それについて今更ちょっと書いておく。
アイフォトやアパーチャーからの乗り換えを躊躇している人も多い。
macユーザーはお世話になる(と便利)アプリなので参考に成ると幸いだ。


1写真appの最大の問題はその「名前」だ。

「写真」とはまだ大それた名前だ。せめてフォトズってカタカナ日本語に私てくれれば・・・

google検索かけにくいのだ!!!
このアプリについて何らかの操作をしたくて検索しても関係ないものが山程出てきてとにかく探しづらい。どうにかならんのか。。


さて簡単にレビューしておく
2使ってみて、なにげに一番気に入ってるのがこの
「サムネイル表示+拡大表示」だ。



こんな単純な変化で劇的にしやすくなるのが「共有」だ
僕は共有フォトストリームでの共有を高い頻度で使う。これで
孫の顔を親にみてもらったり飲み会とかのちょっとしたイベントを共有して、ウケがいい。

しかし撮った写真をなんでもかんでも共有するわけにはいかず、選別するわけなのだが、その選別が前のiPhotoじゃしづらかった。

選別したものをまとめて送信♪ってやりたいのにできない。。

ピントや手ブレ、表情を確認するには拡大しなければならないが、拡大表示したままじゃ、「選択」できなかったのだ。唯一可能なのはフラグ付きにして、アルバムからフラグついた写真をまとめて共有するくらいだったが、フラグ付けるのも面倒だし、てかフラグは別のことに使いたいのだ。
 
 
このサムネイル表示になってから、「コマンド+選択」こそ出来ないものの、サイドバーさえ出しておけば、ドラッグ&ドロップで投入出来るようになった。一括で共有したいならいったんフォトストリーム投稿用のアルバムを作ってもいいし、そのままフォトストリームのアルバムにぶっ込んでもOKだ。

ちなみに共有ボタンが二つ出てくるが選択項目を共有するボタンは上だから間違うことのないように。下のはそのモーメント単位全体だったり、写真全体だったりして、共有しようとしたらとんでもないことになりえないくもない・・・

2−2
取り込む&削除の不便さ
サムネイル表示が便利であるから、写真はいったん全部取り込んで要不要を選別して削除している。拡大表示(サムネイル+拡大)にして選別するのだが、削除ボタンを押すといちいち確認ダイアログが出るのでウザイのだが、そこはコマンド+デリートで苦肉の策で逃げる。しかしさらにここで動画が写真との区別をかなりつけづらい…ノリノリで削除していると動画も写真と勘違いして削除してしまうことが何度かあった。

また、「取り込まれた写真を削除」という項目が消えているので

一度取り込んだSDカードなどは、ファインダーから直消しか、カメラ側で削除することになる。(チェックボックスonにしてもう一度読み込んでもいいが…)

さらに注意点として、一度取り込んだあと動画を削除した後(まだゴミ箱にある状態でも)、SDカードを差し直すと、ゴミ箱にある写真は取り込み済みとは認めてくれないらしく、
新規項目扱いされてしまってる。これはiPhotoの時は、読み込み済みの表示だったので手痛いところだ。SDカード側も削除するのを忘れていたら、再び取り込んでしまって、削除したつもりがなんでまだ残ってるんだ?ってことになりかねない。
そのうち改善されることを祈ろう(←どーせ日本語の改善要求は届くまい…)
 
ついでになぜかxavcsの動画mp4はソニーのフォルダ階層との兼ね合い問題なのか、取り込み画面に表示されない。。。これは当てはまる人は少ないだろうが、そんなこんなで取り込みに関連して非常にネガティブな要素が多いのが残念だ。

一方でスマートアルバムから削除(Photosからなくなる)ができるようになったのはとても嬉しい。
削除したいのをスマートアルバムでソートしてそこから削除するのは整理するには便利だ。
 
 
3
動画の扱いが増えた。
これが目的で乗り換えたと言ってもいいくらい。
OSXネイティブであるため、クイックタイムで扱えるものは基本的に扱える。そのためxavcs の高ビットレートmp4や、h.265で圧縮されたビデオだってお手の物だ。みんな大嫌いなAVCHDのmtsも取り込む場合は.movに書き換えるため、(ファイル作成日は取り込み日になってしまうが)、ちゃんと取り込んでくれる(劣化はない)※ちなみに参照ファイルの時は変換しない。


 

参照ファイル
今までアイフォトは何がなんでもアイフォトのアプリの中に写真を取り込む(コピーする)事を譲らなかった。これはなんというか、アプリの制限の話でもあるけれど、ジョブズ時代のMacの思想でもあったのかもしれない。ピカサや多くのWindows系の写真管理ソフトは早くから管理≠ファイルコピーであった。場所さえわかっていれば管理できるでしょ?って感じで。しかしiPhotoは絶対に自分の傘下にファイルを置こうとしていた。そして、「他はしらんよ」を貫き通していた。容量不足はハード面で対処。それが不便でもあったけれどわかりやすくもあった。iPhotoライブラリさえ守っていればそこにデータはあるんだと。何年もパソコンを使ったり乗り換えたりしているうちに行方不明になった写真はたくさんあるだろう、そんなこととはiPhotoに乗り換えてからは無縁だったのだ。
 
それが方向転換し、参照ファイルとして、写真ライブラリ以外の写真も同じように取り扱うことができるようになった。もちろん無粋にハードディスクを全検索かけるなんてことをするわけではないので安心してほしいし、今までどおりフォトライブラリにコピーするkともできる。※項目を写真ライブラリにコピーのチェックボックスをONにすればOK

これは容量節約も含め便利である反面、素材の行方不明になる可能性がある。実際、早速取り込んだと思った動画ファイルを誤ってファインダーで削除してなくしてしまった経験がある。iPhotoの仕様にすっかり慣れてしまった人は自分がファイルを無くすことはないなんて過信してないようにiPhotoと同様の仕様にしておく方が無難かもしれない。一方AVCHDをブルーレイ用としてキープしたままPhotosでも管理していたい…といった要望にはベストマッチだろう。


4rawとjpeg
これは
jpegとrawは同じ画像として表示処理されるようである。表示のJがjpegのようだ。
対してRはrawを加工したものraw加工は選択された写真の右上の編集ボタンを押してから、のちにイメージ→rawをオリジナルとして使用を選択することになる。編集においては拡張機能があるようで、今後の拡張機能で外部アドオンなど充実されることを望む。

5オリジナルをファインダー表示・・・できない
これは困るよね、rawを一度Photozで読み込んで、これという一枚をLightroomなりフォトショなんなりで現像加工しようとしても、一度書き出すかコピーするか、ファインダーからパッケージの中身を表示させて自分で探しにいくしかない。
いっそLightroomで読み込んで、フォトズにはファイル参照だけさせるってこともありかなー?(もしくはその逆?)なんて思うとろこだ。
ちなみにマスターファイルに入ってるデータに直接アクセスすることは可能※←追記でジオタグについて書きました


6クラウド
ここの機能強化が一番のメインではないかと思うのだが、私は使っていないのでさわりだけ。
をオンにするとicloudフォトライブラリを通じて、macもiPhoneもシームレスに写真をかんりできて、オリジナルはどこだ?っていう世界から開放してあげようというものだ。しかしこれは毎月のお布施が必要だし、iPhoneを使わなくなってしまう日が来ると、途端に効力が半減してしまう。正直iPhoneに魅力がなくなってきた今、そこまでappleにウエイトを置くことができるかを考えて使うといいだろう。

ちなみにマイ・フォトストリームとiCloud写真共有も別々に使用選択が可能だから、好きなのを使えばいい。マイフォトストリームはアカウントにひも付けされた新しく追加した写真を自動で加えてくれる「アルバム」と化した。そのアルバムからは「写真」に自動でダウンロードされる。何も考えなければ、なんとなく便利なことをやってくれてるやつで、いつの間にかiPhoneで撮った写真も入ってるし、便利なことだなぁ、って感じですが、厳密に写真を管理したい人にとっては仕様というか、がかなり複雑というか理解しづらい感じになっております(登場以来右に左に定義が変わったのもわかりにくい原因かも)また「人の使い方によって挙動の解釈が変わる」というか…
僕的には「iPhoneで撮った「写真のみ」を自動で「Photos」にダウンロードしてくれる
一方で、「Photos」で読み込んだデジカメのたくさんの写真も削除前にiPhoneに送ってくれる写真ですかね。。
削除したければ、フォトストリームだけからの削除なのか、Photosからのしゃしんなのかよく確認してから削除した方がいいね。

※追記ジオタグ
今はgpxその他のgpsログ情報を読み込んで一括でジオタグを付けることができないため他のアプリで付与することになる。

アプリ(viewnx2やLightroom exiftoolで)でジオタグを付けることになるが、一度読み込むと後からマスターファイルに直接書き込んでも写真アプリでは位置情報が無いことになっていたりするので、読み込む前段階で書き込まなければならないことに注意。
Lightroomだと非破壊編集を売りにしているため、結果、直接埋め込むことはできないため、「書き出し」というアクションが必要になる。当然ファイル作成日時はその時になることだけ注意。
一方viewnx2はニコンのアプリであるため、直接書き込んでくれるものの、ニコン以外のrawファイルには対応していないから注意がいる。
exiftoolだとgpxの読み込みにも対応しているようだけど、コマンド入力するのがやや面倒か・・・

ちなみにviewnx2はOSをEL Capitanだとインストーラーがうまく作動しない問題があるので、必要な人は過去のOSでダウンロードインストールやるしかないですね。アプリ自体があればそのままコピーするだけでいいのですが。



総評
やっぱりクラウドに参加しない、iPhoneに別れを告げる…なんてことが決まってる人にとってはだんだんとギャップが大きくなってきます(当たり前だが)でもiPhotoライブラリの次の母艦をappleに預けるかどうかは、やはり慎重に判断しなければなりますまい。

もちろんグーグルフォトやflickrに同時にバックアップはしておきましょう。
では